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上り調子の山井先発はセオリー/山田のこだわり 中日にすれば何としても取って2勝2敗にしたい第4戦。先発は中4日のエース川上という見方もあった。だがマウンドに立ったのは中日監督時代の山田久志(日刊スポーツ評論家)が河合楽器からドラフト6位で獲得した3年目の山井だった。 山田 肩を痛めた経験がある川上は間隔を開けるほどいい投球が出来る。中4日で無理に投げてくることはない。勝ちたい試合だが、負けても万全の川上で5戦目を取ればナゴヤドームに戻れる。2勝3敗でも本拠地に帰れば…という思いはあっただろう。小笠原も先発候補だったが中日ベンチの決断はスライダーのいい山井。山井はスタミナやセットポジションでの投球に課題は残るが向こう気が強く、スライダーがキレる。右中心の西武にはうってつけという判断だ。 山田が先発候補として挙げた小笠原と山井は対照的だ。小笠原がシーズン当初から貢献し、少し調子を落としていったことに比べ、山井はシーズン後半に優勝に貢献した。上り調子の投手から使っていくのは日本シリーズのセオリーだ。 山田 99年、中日がダイエーと戦ったシリーズだ。初戦の先発を誰にするか、当時、投手コーチだった私は星野仙一監督(当時)と迷った。開幕からの柱だが終盤、疲れの見える野口か、後半から良くなってきた川上か…。話し合って出した結果は野口。だがダイエー打線に打ち込まれた。 落合監督が勝負をかけた山井は6回まで5安打無失点。主砲カブレラを始めとする強打者のタイミングをうまく外し続けた。指揮官にしてみれば、これほど小気味いい用兵はなかった。 山田 伊東監督はシリーズ前の監督会議で西武主催の3試合は予告先発をしないかと言う提案をしていた。ファンサービスの見地はもちろんだが、先発のコマが多い中日に対する懸念もあったはず。山井はデータが少ない分、焦る気持ちがあったのは否定できない。序盤に好投され、その焦燥感は強くなった。 これで2勝2敗。「数字以上に中日が有利になったのは間違いない」という山田だが同時に「このシリーズはどちらに流れが行くか最後まで分からない」とも話す。勝負の分岐点は中日川上が先発濃厚な今日22日、第5戦にある。【構成=高原寿夫エディター】
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