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落合竜「50年ぶり悲願ならず」夢は持ち越し


<日本シリーズ:西武7−2中日>◇第7戦◇25日◇ナゴヤドーム

 50年ぶりの日本一を目指した落合中日が力尽きた。中日は3回に先発ドミンゴが突如崩れると、試合の主導権を取り戻せなかった。持ち味の守備、走塁でミスが出た。しぶとかった打線も8回まで0行進。9回に意地の2点を奪うのが精いっぱいだった。就任時に日本一を公約し、オレ流采配で選手の力を引き出してきた落合監督だったが、夢は05年に持ち越しとなった。

ファンに一礼「最後の約束を果たせなかった」

 長い1年は、敗戦で幕を閉じた。試合終了の瞬間、落合監督は穏やかな笑みを浮かべていた。1度は王手をかけ、手の中にいれていたかに思えた50年ぶりの日本一は、両手をすり抜けていった。オレ流と呼ばれた監督は悔しさと少しの満足感が交錯する感情を笑みで包み隠した。表彰式終了後にはコーチと選手とともに右翼席前で一礼。さらには内野席にも一礼。腰を90度に曲げて深々と頭を下げた。熱い声援を送ってくれたファンへの感謝のあいさつ。その目は少し潤んでいた。

 落合監督 勝負ごとで負けて悔しくない人はいないでしょ。選手は去年の秋からよくここまでたくましくなってくれた。選手は約束を果たしてくれたけど、監督が最後の約束(日本一)を果たせなかった…。オーナー、選手、ファンとの約束を果たせなかったな。

 西武に逆王手をかけられて迎えた最終決戦。大一番に慣れていないナインは硬さからミスを連発した。3回、大量失点に結びついたのは守りの要だった荒木、井端の送球ミス。ドミンゴのボークに始まり、自滅による完敗だった。最後に2点を返したのがせめてもの意地。シーズン中になかった形での敗戦はプレッシャーの大きさの表れだった。「あと1勝」が果てしなく遠かった。最初で最後となっている日本一には54年。これが50年という時間の持つ「重み」なのだろう。74年から5度続けてシリーズに敗れたのはワーストタイとなった。呪縛とは無縁と思われたオレ流野球でも「ナゴヤの呪い」を解くことはできなかった。

 それでも落合監督は前を向いた。「2005年の宿題として(日本一を)残してくれたということかな。課題? これから考える。今日は何も考えたくないな。明日からまた考えるよ」。日本一という重い宿題を残したオレ竜軍団は、11月1日の沖縄秋季キャンプから再出発する。【伊藤馨一】


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