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徳山“限定2試合”現役続行表明会見

 前WBC世界スーパーフライ級王者徳山昌守(30=金沢)が、現役続行を正式に表明した。1日、大阪市内の金沢ジムで会見し「川嶋選手に雪辱したい」と6月にベルトを奪われた現王者川嶋勝重(29=大橋)との再戦を熱望した。陣営は来年5月に大阪で、前哨戦を挟むことなく直接同級タイトル戦を計画。徳山の年齢も考慮し「限定2試合」の再起を提案、徳山もそれを受け入れる意向だ。8度防衛の名王者が、ラスト2戦の花道で完全燃焼する。

統一戦で有終の美へ

 目に涙をためた徳山が言葉につまった。「107秒での負けを認めたくなかった。だけど昨日、初めて川嶋戦のビデオを見た。すごい負け方だった。でもそれを認めなければ、先に進めない」。記憶もベルトも失った1回47秒TKO負け。空白の107秒を取り戻すために再起を決めた。

 男の意地がある。徳山は「WBCスーパーフライ級王者になること以外は考えてない。ベストは川嶋選手へのリベンジ」と話した。歴代3位の8度防衛で名誉も富も手にした。だが、時間がたつほどに悔しさは募った。仁淑夫人に「あと1試合、負けた相手に勝って」と背中を押された。8月31日に金沢会長の復帰プランを聞き、心が動いた。そして9月17日の30歳の誕生日に福田後援会長に説得されて決断した。「眠れない夜が続いたが、吹っ切れて楽になった。あとはこの道を全力で突っ走るだけ」。

 陣営は「限定2試合」の再起を計画。前哨戦を経ずに来年5月に大阪で世界戦。標的は来年1月3日に予定される川嶋―同級1位ホセ・ナバーロ(米国)の勝者だ。川嶋が防衛すればそのまま挑戦し、王座を奪い返して最後の試合で念願のWBA王者との統一戦を狙う。ナバーロが勝てば、王座を奪って初防衛戦で川嶋との雪辱戦に臨む意向だ。 「ボクシングは終わりなきトーナメントだけど、今度は2試合。準決勝、決勝だけ」と話していた徳山はこの朝、大阪市内のスポーツジムで汗を流した。体重は60キロ台。当面は3カ月で失った基礎体力の回復に重点を置く。「あんな負け方では将来、子どもが生まれた時に自分はボクシングの世界王者だったと胸を張って言えない。自分のプライドのために戦う」。V8の名王者が残り2試合、完全燃焼を胸にリングに戻ってくる。


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