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淡路島の岩場に釣りざおなど放置したまま帰宅…大騒ぎ

 淡路島(兵庫県)沖の沼島の海岸で14日朝、放置された釣り道具が見つかり、三原署などが「釣り客が海に転落した可能性が高い」とみてヘリコプターなどで捜索していたが、持ち主の男性は道具を残したまま神戸市内の自宅に帰っていたことが15日、分かった。ヘリコプターやダイバーまで出動する大捜索に男性は「申し訳ない」と平謝り。同署の幹部は「人騒がせな話だが、本人に悪意はないので今後は気を付けてほしい」と顔をしかめている。

ヘリ、ダイバー出勤…家に電話したら本人出た

 大騒動の発端は渡し船業者からの通報だった。14日午前10時半ごろ「13日に見かけた釣り客の釣りざおが放置され、付近に人がいない」と小松島海上保安部(徳島)に通報があった。

 現場は淡路島の東南にある沼島。沼島港から約2キロにある磯釣りの岩場に釣りざおの他、さおケース、クーラーボックス、ジャンパーなどが放置されていた。クーラーボックスの中にはタイやアジなど20匹以上の魚が入っていたが、腐敗しており、かなりの時間が経過していた。

 現場周辺の海岸では以前に釣り客が高波にさらわれた事故もあり、放置された釣りざおなどから、三原署と小松島海上保安部は「釣り客が海に転落した可能性が高い」と判断。14日午前からヘリコプター2機や飛行機1機、巡視艇などを出動させ、約40人態勢で周辺海域を捜索。ダイバー5人も海中を捜索し、日没まで続けられた。

 翌15日朝、同署員が身元の確認などのため、釣り道具にローマ字で書かれた名前をもとに電話帳で持ち主を探し、自宅に電話したところ、電話に男性が出た。同署員が行方不明になっていた釣り客本人と確認した。三原署によると、男性は神戸市長田区の会社員(44)。13日朝から1人で釣りをしていたが、持参した飲料水がなくなり、同日夜、道具を置いたまま、1時間以上かけて沼島港まで歩いて飲み物を買いに行き、そのまま野宿。翌朝の船で神戸に帰ったという。

 男性は「いつもなら飲料水3本で十分に足りるが、磯への山越えの道ががけ崩れで遠回りしたり、予想外の日中の暑さ、予想外の釣果で水分を多めに取ってしまった。夜に水が底をつき、脱水症状に。騒ぎになっているとは知らず、申し訳ないことをした」と平謝り。同署の幹部は「人騒がせな話だが、本人に悪意はないので今後は気を付けてほしい」と顔をしかめている。


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