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毎日放送、選抜高校野球のテレビ中継縮小 毎日放送(大阪市)の山本雅弘社長は10日、これまで関西地区で全試合を放送してきた選抜高校野球大会のテレビ中継を、今春の第75回大会(3月22日開幕、甲子園球場)から準決勝と決勝だけに縮小することを明らかにした。同局では、90年の全試合平均5・5%をピークに、視聴率は低迷。昨年は11日間の全試合で平均わずか2・8%にまでダウンしていた。この視聴率低迷に山本社長は「NHKと競合中継するメリットがない」と決断を下した。 全試合中継から準決を決勝だけに毎日放送が「視聴者ニーズへの対応」を理由に、選抜高校野球大会の全試合テレビ中継を今春から取りやめる。山本社長はこの日、大阪市内で新春会見を開き「ニュースなどで中継が中断し、視聴率面でもニーズにこたえていない。選抜の魅力はほかの番組で伝えたい」と放送規模の縮小を発表した。スポーツ中継では、すでに系列のTBS(東京)が高校ラグビーの中継試合数を抑えており、こちらも視聴率不振による決断だった。 毎日放送では、今春の選抜は準決勝と決勝だけを生中継。かわって大会中は午後2時台、同6時台、深夜0時前後に連日、選抜関連番組を放送するという。関連会社のCS放送「GAORA」や、毎日ラジオでは全試合中継する。 視聴率低迷が続く選抜中継をめぐっては、数年来の懸念事項だった。同局関係者によると、10年ほど前から中継撤退案が出ていたという。この日、同社の西幸夫常務取締役(報道本部長)は「確かに毎年、見直しの気運はあった。今春の件で正式に話し合いが持たれるようになったのは昨夏ごろから」と語った。 選抜中継の視聴率は、近大付が初優勝した1990年がピーク。同年は全試合平均5・5%だったが、昨年は2・8%。決勝戦も90年の10・0%に対し、昨年は4・2%。横浜高の松坂大輔投手(現西武)が活躍した98年も全試合平均4・0%、決勝戦7・7%で、90年を超えることはなかった。 NHKでも視聴率は同様に低迷していることから、山本社長は「高校野球への視聴者ニーズが薄れている。中継として選抜を伝えるのではなく、たとえば『ちちんぷいぷい』(月〜金曜午後3時)などレギュラー枠で扱うことで、より多くの高校野球ファンを呼び戻したい」と説明した。 年末に控える地上波のデジタル化にともない、年間約30億円の設備投資などの経費が見込まれるが、これについて、山本社長は「選抜とは関係ない」と明言。多チャンネル時代の到来をにらみ「選抜が当局にとって重要なソフトであることに変わりはない」と強調、選抜中継権の売却については完全否定した。
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