選手でなければ、ピットリポーターになっていました-。女子ボートレーサーの魅力に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は水野望美(27=愛知)を紹介する。昨年から飛躍的な成長を遂げて、今年2月にはデビュー初優出も果たした。体を動かすことが大好きなホープは、選手になる前、ボートレース場でリポーターとして修行を積んでいた経験を持つ。

初優勝とA級昇格を目指して成長を続ける水野望美
初優勝とA級昇格を目指して成長を続ける水野望美

 -ボートレーサーになるきっかけは

 水野望美 最初はボートレースのことを知らなくて…。友達に連れていってもらって、レースを見たのがきっかけです。大学2年生のころです。

 -ボートの印象は

 水野 正直、おじさんの趣味という印象でした。実際は迫力がありました。スポーツは好きなので「これだ」と直感で決めました。

 -リポーターの仕事もしていた

 水野 ボート関連の仕事だったので、ピットリポーターの練習をしていました。実際は、練習だけでテレビに出演することはありませんでした。

 -リポーターではなく、選手を選んだ

 水野 やまと学校(ボートレーサー養成所)の2回目の試験で合格しました。合格していなければ、リポーターになっていました。

リポーター修業時代の水野望美
リポーター修業時代の水野望美

 -最近、凝っていることは

 水野 国内旅行です。後藤美翼ちゃん、松尾夏海ちゃん、黒沢めぐみちゃんと一緒に行くことが多いです。岩手で、わんこそばを食べたり、広島のカキ小屋に行ったりしました。

 -仲のいい選手は

 水野 旅行仲間もそうだし、同期とは仲がいいですね。川野芽唯さんとも仲良くさせてもらっています。

 -理想のタイプ

 水野 わがままな性格なので(笑い)、受け止めてくれるぐらい器の大きい人がいいです。駄目なことは「駄目」と言ってくれる方がいいですね。

大阪マラソンのゴール後、水野望美(中央)を出迎えた松尾夏海(左)と黒沢めぐみ
大阪マラソンのゴール後、水野望美(中央)を出迎えた松尾夏海(左)と黒沢めぐみ

 -昨年10月にはマラソンも経験している

 水野 大阪マラソンに「チャリティーランナー」として初めて出場しました。5時間を超える時間で完走しました。

 -走るきっかけ

 水野 無理なダイエットは体に良くないので走り始めました。減量だけでは面白くない。だったら、レースに出ようと思って…。木村沙友希さんに誘われて出場しました。

韓国でグルメを堪能する水野望美(右)と後藤美翼
韓国でグルメを堪能する水野望美(右)と後藤美翼

 -今後の目標を

 水野 2月常滑のヴィーナスシリーズで初優出できました(優勝戦6着)。次の目標は初優勝とA級に昇格すること。あと「成長できた」と思えるものを身につけたいです。例えば、ファンの方に「この選手はスピードがあるな」というようなものが欲しいです。

 -最後にボートレースの魅力を

 水野 スポーツとして見てもらいたいです。アスリートとしてのドラマがあると思うんです。選手によって違ったレースをするところを見てほしいですね。

※次回は5月10日更新予定


 ◆水野望美(みずの・のぞみ)1988年(昭63)11月17日、愛知県生まれ。109期生として、11年11月常滑タイトル戦でデビュー。12年4月の多摩川一般戦で初勝利。昨年の獲得賞金は1388万円。157センチ、47キロ。血液型O。