女子ボートレーサーの素顔に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は滝川千依(20=埼玉)を紹介する。学校の先生を目指していた高校時代、「普通ではつまらない」と一大決心してボートレースの世界に飛び込んだ。負けん気の強さやチャレンジ精神を胸に、日々勉強しながらレースで奮闘中。オフにはノープランで知らない土地に行く行動力も。好奇心旺盛な滝川の魅力に迫った。

負けん気の強さとチャレンジ精神を武器に奮闘する滝川千依
負けん気の強さとチャレンジ精神を武器に奮闘する滝川千依

 -ボートレーサーになろうとした動機は

 滝川千依 目指していたのは英語の先生か体育の先生だったんですけど、親戚に「負けず嫌いや、チャレンジ精神があるのを生かしたら?」と言われて。最初はやるわけないじゃんと思っていたけど、いざ進学となったときに、普通じゃつまんないかなと思って受けたのがきっかけです。

 -両親の反応は

 滝川 父はレースでの事故を見たことがあって、反対していたんですけど、母が「やれば」と言ってくれて全面サポートしてくれました。でも、最後は父も応援してくれました。

 -ボートレーサーになって良かったことは

 滝川 終わりがなくて、いつも毎日が新しいことの発見なので、こうすればこうなるんだとか、これは駄目だったのかとか、いろいろ勉強できるところです。今は全部が楽しいです。

今年の成人式で振り袖を着て、おばあちゃんと記念撮影
今年の成人式で振り袖を着て、おばあちゃんと記念撮影

 -選手になっていなかったら

 滝川 英語の先生か、体育の先生か、幼稚園の先生になっていたと思う。先生系です(笑い)。

 -子供は好き

 滝川 大好きです。子供も好きだし、運動するのも好きなので、体育を教えたいなと思っていました。

 -英語も得意

 滝川 中学校から英語の授業があると思うんですけど、「あれ、これ楽しい」と思って、そこから英語は得意でした。

 -オフの日は

 滝川 ショッピングとか、お散歩とかしています。お散歩は知らない土地に、電車に乗っていったりしています。インドアよりもアウトドア派ですね。

 -散歩は目的なく

 滝川 ノープランですよ(笑い)。ぷらーっと歩いてしまうので、付いて来れる人がいないです。

埼玉支部の先輩、清埜翔子とは大の仲良し
埼玉支部の先輩、清埜翔子とは大の仲良し

 -最近はどこに行った

 滝川 埼玉の先輩、清埜翔子さんと自転車でお台場まで行きました。埼玉の戸田からお台場です。往復で休憩も含めて9時間ぐらいかかりました。私はギアが付いた自転車なんですけど、清埜さんは普通のママチャリでした(笑い)。清埜さんと一番仲がいいです。

 -話は変わるが、親戚が焼き肉屋を経営している

 滝川 「豊田屋」というお店で、蕨(わらび)と川口にあります。たまに埼玉の先輩方が打ち上げで使ってくれたりします。自分は最近食べにはいかないですけど、顔は出しています。

親戚が経営している焼き肉屋をPR
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 -最後にボートレースの魅力を

 滝川 ギャンブルのイメージが強いけど距離を置かずに見てもらいたいです。選手は見えないところでも頑張っているのを、レースで出している。そういうところを見てほしい。まずは賭けなくてもいいので、レースを見に来てください。

※次回は9月13日更新予定


 ◆滝川千依(たきかわ・ちより)1995年(平7)12月1日、埼玉県生まれ。116期生として15年5月戸田でデビューし、15年12月の多摩川で初勝利。昨年の獲得賞金は291万5000円、今年は143万2000円(8日終了時点)。155センチ、54キロ。血液型B。