兄と師匠の活躍に、「これだ」と思いました-。女子ボートレーサーの魅力に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は小池礼乃(26=福岡)を紹介する。今年5月にデビュー初優出を果たすなど、メキメキと腕を上げてきた。プライベートでは、ギターや似顔絵描きなど、多くの特技を持っている。

今年の成長株として注目される小池礼乃
今年の成長株として注目される小池礼乃

 -ボートレーサーになろうと思ったきっかけは

 小池礼乃 兄(小池公生)が1着を取るレースを見て、ビビッと来ました。また、福岡の地方番組で魚谷(香織)さんが出演されているのを見て、女性でも選手になれるし、活躍できると知って目指しました。

 -その魚谷選手を師匠に仰ぐ

 小池 魚谷さんは目標です。女性としても、選手としても尊敬できる人です。青木(幸太郎、魚谷の夫)さんにも良くしていただいて、2人から言われた「存在感のあるレースをしよう」という言葉が常に心にあります。

 -兄の存在は

 小池 アドバイスもしてくれます。いいレースをすると刺激になります。師匠とは違う心の支えです。

 -5月の住之江で初優出(4着)した

 小池 魚谷さんのアドバイスで乗り心地が良くなりました。レースを集中して走ることと、レース前の準備を意識することで初優出につながりました。

昨年の大濠公園花火大会。小池礼乃(左)と魚谷香織
昨年の大濠公園花火大会。小池礼乃(左)と魚谷香織

 -名前の由来は

 小池 礼儀正しい人になるように「礼乃(あやの)」と付けてもらいました。

 -プライベートで仲のいい選手は

 小池 魚谷さん、青木さんには、よく食事に連れていってもらいます。同期の福岡支部の女子(野田部宏子、小野真歩、中川りな)は仲がいいので、練習後に食事に行ったりします。

 -オフの日は

 小池 マッサージや整骨院で体を整えます。ショッピング、読書に、友達と食事をしてのんびりします。最近、思い立ってギターを始めました。絵を描くことも好きなので、兄やいとこの結婚式のウエルカムボードを書きました。

 -好きな男性のタイプは

 小池 尊敬するような考え方を持っていて、そんな生き方のできる人です。

東京で112期の同期が集合。左から中川りな、千葉真弥、西尾亮輔、小野真歩、小池礼乃
東京で112期の同期が集合。左から中川りな、千葉真弥、西尾亮輔、小野真歩、小池礼乃

 -今後の目標は

 小池 優勝することです。女子戦でも一般戦でも優勝を意識できるようになりたいです。師匠のように、どのコースでも存在感のある選手になりたいです。

 -最後にボートレースの魅力を

 小池 一瞬に全能力を懸けて選手は走っています。だからこそ、気持ちの伝わるようなレースに人は感動すると思っています。スピード感や迫力も魅力ですが、レース内容を見ると、より面白くなりますよ。

※次回は11月8日更新予定

 ◆小池礼乃(こいけ・あやの)1990年(平2)5月17日、福岡県生まれ。112期生として、13年5月に芦屋一般戦でデビュー。14年7月の多摩川ヴィーナスシリーズで初勝利。兄は103期の小池公生。昨年の獲得賞金は532万9000円。今年は1024万2680円(11日現在)。155センチ、46キロ。血液型A。