女子ボートレーサーの魅力に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は、新田有理(25=広島)を紹介する。兄・泰章のレーサー姿に憧れ11度目の挑戦でレーサーになった苦労人が、持ち前の負けん気を武器に、真の女戦士を目指す。安室奈美恵の生き方にも憧れ、明るく、たくましく、そして美しく自分のスタイルを貫く。

安室奈美恵に心酔する新田有理は公私ともに自分のスタイルを貫く
安室奈美恵に心酔する新田有理は公私ともに自分のスタイルを貫く

 -レーサーへの思いは一途

 新田 中学の時にお兄ちゃんのレースをみて、これしかないって思ったんです。それからはボートレーサー以外の職業は考えられなくて…。合格したのは21歳の時。11度目でやっと合格できました。学科がどうしてもだめでしたね。

 -デビュー節8走目で初勝利。同期の誰よりも早く勝てた

 新田 やまと(ボートレース養成学校)でも学科で苦しんで劣等生。苦労してここにたどり着けた分、神様が勝たしてくれたんだと思います。誰よりも勝ちたいという気持ちが強かったから…。

 -そこからまた苦労…

 新田 勝ったことで安心してしまったんです。なかなか勝てない自分に今は腹が立って仕方ないですね。今はもどかしいのひと言です。

 -喜怒哀楽がはっきりしている

 新田 勝負師としては失格ですね。だめな時や、弱気になってる時は、すぐに顔に出てしまうんです。本当に強い人はエンジン調整やメンタルがだめなときでも相手に悟らせない。それがだめなのは分かってるんですけどね。

親友(右)と安室奈美恵のコンサートで訪れた沖縄を楽しむ
親友(右)と安室奈美恵のコンサートで訪れた沖縄を楽しむ
向井田真紀(右)村上奈穂(左)ら同県の先輩と宮島で海水浴
向井田真紀(右)村上奈穂(左)ら同県の先輩と宮島で海水浴

 -歌姫・安室奈美恵の生き方に憧れる

 新田 先日も中学からの親友と沖縄のコンサートに行ってきたんですよ。チョーかっこいい。いつまでも変わらない。しんどくてもやり通す。どんな時でも泣かない。飾らない。そして美しい。どれを取っても憧れです。だから好きな男性のタイプも、おもしろくてがつがつしてなくて自然体で余裕のある人。やっぱり安室ちゃんみたいな人を求めてしまう。安室ちゃんのように自分のスタイルを崩さず、自然体でプライベートも仕事もこなせたら最高です。

 -趣味は登山と旅行

 新田 普段は体幹トレーニング中心の生活をしてますけど、たまのオフは登山や旅行にでかけます。2回行った屋久島は本当にきれいでした。初めての海外だったハワイも良かった。

同期の西岡育未(左)と阪神競馬場で競馬を堪能
同期の西岡育未(左)と阪神競馬場で競馬を堪能

 -最後にボートレースの魅力とは

 同期の育未(西岡)の影響で競馬を始めたんですけど、ギャンブルは当たってなんぼ。生で見るスピードも魅力だけど、舟券は当たると本当に楽しいですよ。私も舟券に貢献できるよう頑張ります。

※次回は12月12日更新予定

 ◆新田有理(にった・ゆり)1992年(平4)1月14日、広島県廿日市市生まれ。鈴峯女子高校を卒業後に116期として15年5月の宮島でデビュー。初1着はデビュー節の8走目に上げた。昨年の獲得賞金は493万9680円。今年は786万6000円(6日現在)。153センチ、45キロ、血液型B。