女子レーサーの魅力を紹介する「ビューティフル・ボートレース」。今回は出口舞有子(25=愛知)を紹介します。見た目は、おとなしめな女の子が短大を卒業して一念発起。ボートレーサーの道を選びました。癒やし系の雰囲気とは一変して、ひとたび水面に出ればアクティブな走りで魅了します。まもなくデビュー4年目に突入。実力、人気ともに着実に上昇中の「まあこ」の素顔に迫ります。

アクティブな走りでファンを魅了する出口舞有子
アクティブな走りでファンを魅了する出口舞有子

-ボートレーサーを志したきっかけは

出口舞有子(以下出口) 母の勧めです。母が(三重県)津市の出身で、津ボートの近くに住んでいたんです。中学生の頃に「収入がいいみたいだし、やってみたら?」と言われました。もともと、スポーツ選手に憧れてたので、興味を持ちました。

-学生時代のスポーツ歴は

出口 小学生のころは水泳、中学、高校と硬式テニスをやってました。

-実際にレーサーになったのは22歳

出口 大学は卒業しておきたいと思っていたので、行かせてもらいました。それで、就職活動をするにあたり「やっぱり、ボートレーサーになろう!」って、目指しました。試験には4回目で合格しました。

友人と台湾の屋台で(左が出口)
友人と台湾の屋台で(左が出口)

-これまでのレーサー生活を振り返ると

出口 デビュー当時は展開が全く見えてなくて、新人らしく、がむしゃらに握って回ることだけを考えてました。その頃に比べると成長したかなと思います。ただ、道中で慌てたり、冷静さを欠いて抜かれることが多いのが課題です。

-レースでのルーティーンがあれば

エンジンを掛けて発走する前に、思い切り前屈をしながら、大きく口を開けて気合を入れてます。

-休日の過ごし方は

出口 基本はインドア派で、ずっと家にいることが多いですね。最近はまってるのは、スマホの「PUPG」というサバイバルゲームです。同期の仲間と通信をしながら楽しんでます。ただ、やり過ぎて自己嫌悪に陥ることも、しばしばあります(笑い)。あとは買い物も好きだし、長い休みがあれば海外に旅行します。オンとオフの切り替えはできてる方だと思います。

同期の渡辺真奈美(右)とハワイで一緒に(本人提供)
同期の渡辺真奈美(右)とハワイで一緒に(本人提供)

-今後の目標は

出口 A級になることはもちろんなのですが、来年8月に地元の蒲郡で行われる(プレミアムG1)レディースチャンピオンに出場したいです。

-最後にボートレースの魅力を

出口 私は、初めてレースを見たときに迫力のあるエンジン音や、オイルのにおいが印象に残って「面白そうだな」って感じました。皆さんレース場に来て、実際に私たちが走ってる姿を見てもらいたいですね。女子でも、すごいターンをする選手がいっぱい、いてますし、楽しんでもらえると思います。かっこいい! ですよ。

※次回は11月13日更新予定

登録更新の翌日に同期の女子と富士急ハイランドへ(前列左から渡辺真奈美、寺島美里、薮内瑞希、深見亜由美、清水さくら。後列左から中田夕貴、出口)(本人提供)
登録更新の翌日に同期の女子と富士急ハイランドへ(前列左から渡辺真奈美、寺島美里、薮内瑞希、深見亜由美、清水さくら。後列左から中田夕貴、出口)(本人提供)

◆出口舞有子(でぐち・まあこ)1992年(平4)12月11日、愛知県日進市生まれ。青山学院短期大学を卒業後、117期生として15年11月1日に蒲郡でデビュー。昨年の獲得賞金は925万340円。今年は787万7000円(10月5日現在)。157センチ、48キロ。血液型O。