女子ボートレーサーの魅力に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は芦村幸香(33=山口)を紹介する。モデルからボートレーサーに転身した異色派だ。同じレーサーの斉藤優(36=徳島)と結婚。子育てに奮闘しながら、レーサーとの両立を果たしている。

モデルから転身した異色レーサー芦村幸香
モデルから転身した異色レーサー芦村幸香

―ボートレーサーになるきっかけは? 

芦村幸香 実家がレース場に近かったこともあって、幼い頃からレース場でよく遊んでいました。友人から「選手になったらいいやん」と言われて、調べて興味を持ちました。

―モデル、タレントもしていました

芦村 その間もファンとして舟券を買って、レースも見ていました。レーサーに転身することに迷いはなかったです。女手ひとつで育ててくれた母に親孝行をしたいという気持ちで選手を目指しました。

―小さい頃は、どんな子どもでした? 

芦村 活発で運動が大好きでした。特に走ることが好きで週に4回、陸上のスポーツ少年団に行っていました。兄がいる関係で魚釣りやセミ捕りと外で遊ぶのが好きでした。

高校時代、バンドメンバーと一緒に。下段中央が芦村幸香
高校時代、バンドメンバーと一緒に。下段中央が芦村幸香

―中学、高校の部活は

芦村 中学は陸上部に入りました。高校は軽音楽部に入って29゛34(ふぐさし)というバンドを組んで活動しました。担当はベースです。

―コンテストにも出場したそうですね

芦村 国内最大級のアマチュアバンドコンテストで九州大会で優勝。全国大会では優秀賞(2位)をいただきました。

―その道もあった

芦村 勧められたんですけどね。メンバーそれぞれの道があって、高校3年でバンドは解散しました。

―斉藤優選手と結婚。長女・花杏夏(かんな)ちゃん(2歳)が生まれて変わったことは? 

芦村 結婚後は特に変わっていないけど、子どもが生まれて涙もろくなりました(笑い)。いろんな感情が入りすぎて、テレビを見ても泣いてしまいます。

趣味の釣りでヒラマサ8キロをゲット
趣味の釣りでヒラマサ8キロをゲット

―休みの日は何をしていますか

芦村 ジムや魚釣りに行きます。子どもと一緒に公園や温水プールにも行きます。時間があるときは家族3人で旅行します。

―仲のいい選手は? 

芦村 同期(109期)の女子です。広島支部の宮地佐季ちゃんは一番、家が近いので子ども連れで遊びに行きます。

ハワイのディズニーランドでの家族写真。上段左が斉藤優。下段左から芦村幸香、長女の花杏夏さん
ハワイのディズニーランドでの家族写真。上段左が斉藤優。下段左から芦村幸香、長女の花杏夏さん

―最後にボートレースの魅力とは? 

芦村 初めて見たときに6艇がいっせいに1Mを回るのを見て、その格好良さに魅了されました。1Mから離れずに見ていたのを覚えています。レースはターンだけでなく、直線でも駆け引きがあるので、そういう部分も見ていただけたらと思います。

※次回は12月11日更新予定

◆芦村幸香(あしむら・さちか)1985年(昭60)6月9日、山口県生まれ。山口支部。109期生として、11年11月に下関タイトル戦でデビュー。12年11月の大村女子リーグで初勝利。今年の獲得賞金は235万6000円(11月7日現在)。157センチ、43キロ。血液型B。