女子レーサーの魅力に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は清水さくら(23=愛知)です。子供の頃から乗馬にいそしみ、高校時代は馬術部で活躍しました。レーサー生活は4年目に突入。自らを「不器用」といいつつも、努力を重ねて着実に力を付けてきました。控えめながらも、芯は強い。そんな彼女の素顔を紹介します。

愛くるしい笑顔が魅力の清水さくら
愛くるしい笑顔が魅力の清水さくら

 -ボートレーサーを志したきっかけは

 清水さくら(以下清水) 高校2年のとき、テレビでアスリート特集の番組を見て、レーサーという職業を知りました。ちょうど今後の進路に悩んでた時期で、女子がたくさん活躍していることと、高収入に引かれて興味を持ちました。それから蒲郡ボートに足を運んでレースを目の当たりにして、一目ぼれしました。

同期の薮内瑞希(中央)、片岡大地(右)と食事中の1枚
同期の薮内瑞希(中央)、片岡大地(右)と食事中の1枚

 -学生時代のスポーツ歴は

 清水 子供のころから体を動かすのが好きで、小学4年生のときに父と兄弟の影響もあり乗馬を始めました。中学時代はソフトテニス部。高校(愛知県立安城農林高校)では馬術部に所属してインターハイに出場しました。

 -愛馬の世話や調教は大変なイメージがあるが

 清水 高校時代は部活動もそうですが、土日は乗馬クラブの研修生として、早朝から世話と騎乗をしていました。ほぼ毎日、馬に乗っていた感じでした。

 -ボートと馬、乗り方に違いはある?

 清水 乗馬は姿勢良く乗るのが基本です。後ろに体を持っていかないと駄目なんですが、その点でボートは全くの逆。姿勢は低いし、前を押さえて乗らないと舟が浮いてしまいます。

 -レーススタイルは

 清水 スタートが早いタイプじゃないので一気に決着をつけるレースは少ないのですが、思い切りよく走る事を心がけています。

 -自身の長所と短所は

 清水 長所はいつも自分に正直でいること。これってもしかして、わがままって事ですか(笑い)。短所は優柔不断で不器用な事。我慢するのが苦手です。

友人に会うためフィリピンへ遊びに行った清水さくら(左)
友人に会うためフィリピンへ遊びに行った清水さくら(左)

 -オフの過ごし方は

 清水 キャンプや登山などのアウトドアが好き。でも、最近あまり行く機会がないです。そのぶん、自宅で映画を見ることが増えました。乗馬ですか? ご無沙汰してます。もっと稼げるようになったら、また乗りたいなと思ってます。

昨年9月、富士登山にチャレンジ!
昨年9月、富士登山にチャレンジ!

 -今後の目標は

 清水 まずは優勝戦に乗ること。そしてA級に上がることですね。

 -最後にボートレースの魅力を

 清水 ボートレースは公営競技ですが、レジャー感覚でレースを見るのも楽しいと思います。ペアボートなどのイベントもあるので、家族連れで見に来てもらって興味を持ってもらいたいですね。また、レース場によって水面の広さや見える景色が全く違うので、近くに来られた際には足を運んでみてください。

※次回は8月14日更新予定

 ◆清水さくら(しみず・さくら)1996年(平8)4月8日、愛知県生まれ。117期生として15年11月1日に蒲郡一般戦でデビュー。昨年の獲得賞金は956万2993円。今年は371万6000円(7月8日現在)。157センチ、48キロ。血液型A。