女子ボートレーサーの魅力に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は深川麻奈美(33=福岡)を紹介します。20年後期(7月~12月)はデビューして初めて、ボートレースの最上級となるA1級昇格を果たします。プライベートでも行動派。最近では海外へオーロラを見にいくなど、充実した生活を送っています。

初のA1昇格を決めている深川麻奈美
初のA1昇格を決めている深川麻奈美

―ボートレーサーになるきっかけは

深川麻奈美(以下深川) 高校を卒業する前に、父から「ボートレーサーになれ」と言われて、最初は手こぎボートで無理だと思っていました。その後、初めて福岡ボートに連れていってもらって選手になりたいと思いました。選手がピット離れするときにファンファーレが鳴って、鳥肌が立ったのを覚えています。

―他の仕事も考えた?

深川 最初は服飾の専門学校に行くつもりでした。決まっていたのにやめて、やまと学校(現ボートレーサー養成所)の試験を受けました。

―小さいときは、どんな子供でしたか

深川 勉強よりも遊びが大好きでした。秘密基地を友達と作って日が暮れるまで遊んだり、自転車で遠くにある馬小屋を訪れて勝手に名前をつけていました。4人きょうだいだったので、ローラースケートの取り合いでした。片足だけ履いて遊んでいましたね。

―部活は

深川 小学校はバレーボール、中学校は陸上長距離、高校は弓道で引退後は手伝いで駅伝部でした。

―師匠に教わったことは 

深川 師匠は荘林幸輝さん、小羽正作さんです。メンタル面やプロペラなど、いろいろ指導していただいています。教官になった荘林さんからは、今でもアドバイスをいただいています。

フィンランドのレヴィでオーロラ鑑賞。左から深川麻奈美、長女・瑠璃さん、津田裕絵、坂咲友理
フィンランドのレヴィでオーロラ鑑賞。左から深川麻奈美、長女・瑠璃さん、津田裕絵、坂咲友理

―休日の過ごし方は

深川 家族で出かけることが多いです。家にじっとしているのが苦手で、温泉、キャンプ、公園など、どこかに出かけています。最近はフィンランドへオーロラを見に行きました。タイミングが良くて最高級のオーロラを見られました。

チェコのカレル橋で。左から古川舞さん、深川麻奈美、津田裕絵、長女・瑠璃さん、坂咲友理
チェコのカレル橋で。左から古川舞さん、深川麻奈美、津田裕絵、長女・瑠璃さん、坂咲友理

―仲のいい選手は

深川 100期の同期です。みんな尊敬ができるので、いろいろと教えてもらっています。

―今後の目標を

深川 念願のA1級に昇格することができました。目標の1つを達成できましたが、もっといろんなことを学びたいです。私の走りで1人でも多くの方に元気を与えられるような選手を目指しています。

―ボートレースの魅力とは 

深川 レース場は、おいしい名物やイベント、子供たちを遊ばせるキッズスペースなどで充実しています。大人から子供まで楽しめます。レースでもエンジンの音やレースそのものの迫力があります。雰囲気も楽しめる最高の娯楽施設だと思います。新型コロナウイルスが収まったときには、家族みんなで足を運び、ボートレースの魅力を感じてほしいです。

※次回は6月9日更新予定

◆深川麻奈美(ふかがわ・まなみ)1987年(昭62)1月21日、熊本県生まれ。福岡支部。100期生として、07年5月に若松タイトル戦でデビュー。08年9月の住之江女子リーグでデビュー初勝利。昨年の獲得賞金は1804万4000円。今年は798万1600円(4月30日現在)。160センチ、50キロ。血液型A。