みなさま、こんにちは。本年度もコラムの続投が決まりましたので、よろしくお願い致します。今回はよく質問を受ける「ピット離れ」について触れたいと思います。

(1)差が出るのはなぜ(2)差が出やすい場(3)仕上がり(4)選手の心境(5)エンジンの差(6)ピットを離れるタイミングや姿勢(7)エンジンとプロペラの回転域。このように挙げるときりがありません。

その中で僕は(6)のタイミングと姿勢を最重要視しています。2秒前に信号が点滅し、最後のランプで発走しますが、レース場により微妙な誤差があります。常にピット離れで出る選手はその修正がうまいです。

(2)は桐生、浜名湖、蒲郡、津、三国、下関、芦屋、唐津が差が出やすい気がします。ピットから2Mまでの距離が長い場所が多いです。

(3)は基本的に離れた瞬間に出ていくときは出足型。離れた後に出ていくのは行き足と呼ばれる中間速型、離れた瞬間から勢いが衰えず、どんどん出ていくのが最高の仕上がりに近いですね。僕はこれが理想です。

(4)は出ていく可能性がある選手は、どこまで動けるのか、自分に有利に働くかを考えることができます。それでも、出ないこともあるので、いろいろなコースを想定したスタート練習なども事前にします。逆にコースを取られそうなときは、足を落としてもコースを主張するか、取られた場合を想定して調整をするかです。「1つでも内」と考える選手が多い中、ピット離れのいい方が気持ち的に有利と思っています。今後も、レース内容も含め、いろいろな話をしていきます。(ボートレーサー)