【東和弘・俺の皮算用スペシャル】

 2日目の番組で食指が動くのは11Rだ。2枠の山口剛は、レース足がピカピカに光って見える。この6人の中なら、実戦足は一番いい。たとえイン池田浩二を先に回しても、2コース差しが届くとみた。

 山口は1走目で早くも好感触を得た。初日1Rは3コースから2着。イン先マイの羽野直也を執拗(しつよう)に追い掛け、逆転するか? という場面もあった。「ここ2節とは乗り物が違う。舟がしっかり返ってくる」。フライング休み明け3節目で、ようやく好モーターに巡り合った。山口の切れのいいハンドルに、しっかり応えてくれるだけのパワーがある。

 危機感も原動力だ。「ふがいない成績だし、若いヤツにチャンスが行くんじゃないかと思っていた」。最近はグレード戦線での活躍がひと息。メモリアルは他のSGと違い、若手を推薦し、経験を積ませる側面もある。宮島代表として、出場できないことも覚悟していたが、それでも、推薦をもらった。「ずっと出させてもらっている。ありがたい」。宮島の顔として、結果で示してこそ恩返しだ。

 進入は枠なり3対3の想定。イン先マイから粘る池田、アウトから切り込む菊地孝平。この2人を2着に付ける。(2)(1)、(2)(5)流しの8点で勝負する。