瓜生正義が年末のGPに向けて希望をつないだ。これで今年5度目のV。人気を背負って迎えたイン戦は、向かい風の中コンマ10としっかりスタートを決めた。「思ったより起こしが来て、勢いが付き過ぎて置きにいった」。それでも節一の機力は他艇を寄せ付けなかった。「3、4日目から本格化していた。あとは選手次第だと思っていた」。そのまま追随を許さず独走だった。

 今回獲得した優勝賞金71万円を加え、獲得賞金ランキングは21位に浮上。次節は大勝負の平和島SGダービー。その後フライング休みに入るため、なんとしても平和島で賞金の上積みが欲しい。

 「グランプリは出ないといけないと思っている。次が勝負なのでやるしかない」と昨年覇者のプライドをにじませた。決戦の舞台へ、今回の優勝が大きな奮起の材料になった。【土居恒久】