今節限りの引退を表明した中西長松(56=岡山)が現役最後のレースを終えた。

最後の一戦となった9R、2コースからコンマ15と気合のトップスタートを決めたものの6着敗退。「行っても無駄なスタートじゃったのう」と振り返りつつ、無事故で終えて安堵(あんど)の表情を浮かべた。

ピットに引き揚げると57期同期の二橋学と浦田信義から花束を受け取った。その後、水神祭を行い、長年の労をねぎらわれた。

「デビュー初優出(91年12月)をした浜名湖で水神祭をしてもらえて良かった」。涙は一切なし。陽気な性格で岡山支部のみならず、誰からも愛された「チョーさん」が笑顔でカポックを脱いだ。