平田忠則(38=福岡)が機力を生かして、しっかり逃げ切った。今年通算4度目の優勝を決めた。2着は最内を差した原田篤志、3着は後藤孝義が入った。

 2コース東本勝利のツケマイに一瞬、ひやりとさせられた。「課題はスタートだった。ぎりぎりでした」と苦笑いをしながらも、頭は冷静だった。1Mを先に回ると後続を突き放して圧倒した。「回り足がすごかった。僕みたいなスタイルだといいと思う。しっかり前に押してくれていた」と満面の笑みを浮かべた。

 オール2連対での優勝。50号機のパワーを引き出した。レース前にはゲージにペラの型を残し、早くも先の大一番を見据えていた。「ダービー(10月・浜名湖)でも使えるなと思って(ゲージを)取りました」。これで今年2度Vと好相性の大村で築いた財産を、今後のSGでも生かしていくつもりだ。【中牟田康】