中井俊亮(23=奈良)が準決9Rをぶっちぎった。

 豪雨の中の一戦は最終ホームで野中祐志が先行態勢に入ったが、打鐘4角からカマした中井が一気の出足でけりをつけた。中沢央治は離れ、まくり上げた芦沢大輔に乗った浦川尊明が2着に入った。快勝の中井は「自分のタイミングで行けた。駆け出しは少しスリップしたけど、出てしまえば大丈夫」とさらり。ラインの中沢を連れていけなかったことだけが心残りらしい。

 一方、中井に頭を下げられた中沢は「オレが離れただけやから。お前は自分の競走をしただけ。もう、言わんといてくれ。これ以上、オレを切なくさせんといてくれ」と、ただただ苦笑いだった。