谷口遼平(22=三重)が、留飲を下げる会心の走りで決勝行きを決めた。

 準決9Rは、打鐘4角ガマシで主導権を奪取。別線に何もさせない力強い先行でラインでの上位独占に成功した。自身は2着だったが「久々に先行できたし、久々に決勝にも乗れた。いろいろと良かったです」とうれしそうに笑った。

 最近は警戒されるあまり「先行させてもらえない」と苦しみ、上昇していく先行選手にとってのS級での壁にぶち当たった。それでも番手の林巨人からは「強いし踏み直しもすごかった」と太鼓判をもらったほど。初の大宮バンクも「初日走って500バンクの感じもつかめた」と手応えアリの表情だった。S級初Vだった地元松阪以来の決勝も迷わず逃げの一手だ。