村上義弘(42=京都)が先行・稲垣裕之マークから2段駆けを決め、2度目のKEIRINグランプリ制覇を果たした。

 優勝インタビューや表彰式では、苦戦の連続だった2016年を思い起こし、盟友・稲垣の意気に感謝しながら、涙と笑みを交錯させた。

 ◆村上のコメント 信じられない。またこの場に立てるとは思っていませんでした。年々苦しい戦いになって、ファンの皆さんに迷惑をかけてしまっているので、最後にいいレースができてうれしい。

 稲垣君が積極的につくってくれた展開のおかげです。平原君のスピードが、すごかった。バンクが重かったし、稲垣君は持たないなと思って(番手まくりは)とっさの判断でした。武田さんのスピードも良かったので、ゴールでは(勝利が)分からなくて、また駄目かと…。

 今年は本当に苦しくて、ストレスがたまる1年でした。来年は1番車のユニホームを背負って、チャンピオンとして恥ずかしくないレースができるよう、1戦1戦、気持ちを込めて頑張っていきます。