新田祐大(29=福島)が、バック3番手まくりで快勝。昨年9月の青森G3以来、通算5度目、今年初のG3優勝を飾った。

 レースは稲垣裕之-村上義弘-吉田健市が前団。岩津裕介-小倉竜二が中団で新田ラインは後方。残り2周で新田が上昇すると稲垣は「突っ張る作戦だったけど、新田君に出られて、引くに引けなくなった」と、イン粘り。新田はペースダウン。岩津-小倉が打鐘で前に出たが、新田が仕掛けないため先行。3番手の新田がバックまくりで完勝。2着には芦沢大輔、3着は村上が入った。

 優勝した新田は「強い京都の2人と力勝負がしたかったが、稲垣さんのイン粘りは予想外。ファンが満足してくれるレースではなかったのが残念。次走の競輪祭(11月小倉)までしっかり調整できるので、競輪界を盛り上げる走りを見せたい」と話した。なお、エボリューションは早坂秀悟(29=宮城)が先行で快勝した。【杉森洋一】