ワールドエボリューショントーナメントが、F1ジャパンカップにおいて17日から行われた。

 ラインを組まない7車立てのケイリンエボリューションを、初めて外国人レーサーを迎えての3日制で開催。シェーン・パーキンス(30=オーストラリア)トマシュ・バベク(30=チェコ)と2人の外国人が出場し、この日の決勝ではパーキンスが完全V、バベクが2着と見事にワンツーを決めた。

 パーキンスは09年に初来日。当初から競輪への高い適性を示して実績を積み上げ、今回の直前に出場した平塚F1(完全V)で、通算取得賞金が外国人初となる1億円を超えた。スピードだけでなく、巧みな立ち回りが持ち味。平塚の決勝は逃げ切り、今回は差し、まくりと多彩な攻めを発揮し、日本通算40回目のVを達成した。その勢いは、まだまだ衰えそうにない。

 バベクも、今年初来日ながら優勝1回、準優勝3回と奮闘。今回は初日こそ後手を踏んで見せ場なく終わったが、2日目は打鐘からの突っ張り先行で押し切り、決勝はゴール寸前まで逃げ粘った。内容を含めて高く評価できる。

 日本勢は外国人2人との差が歴然という中、戸田洋平(34=岡山)の善戦は光った。2日目、決勝とパーキンスを徹底マーク。その強烈ダッシュに離れることなく、危なげなく追走して2、3着と車券に貢献した。普段の競輪では予選、準決での敗退が続いており、ここへ来ての一変。エボリューションで使用するカーボンフレームが合っているのかもしれない。

 なお、ワールドエボリューショントーナメントを含めたジャパンカップ3日間の総売り上げは、17億9501万5100円(目標18億円)だった。