競輪、楽しんでいますか?

 高松宮記念杯は三谷竜生選手が快勝しました。これで日本選手権(ダービー)からの連続タイトル奪取で通算G1・3勝目。賞金も1億円を突破し、現段階では名実ともに、日本一のレーサーといっていいでしょう。今シリーズは初日から脇本雄太、新田祐大、渡辺一成、深谷知広選手といったナショナルチーム旋風が吹き荒れましたが、最後はナショナルではない三谷がタイトルを獲得。競輪の奥深さを感じる結果となりました。

近畿の仲間に胴上げされる三谷竜生選手
近畿の仲間に胴上げされる三谷竜生選手

 それにしても脇本のパワーとスピード、そして勇気はすごかったですね。負けて強し、とはまさにこのこと。初戴冠に期待(◎)した身としては、正直「もう少し仕掛けを遅らせれば勝てたのでは?」と思ってしまうのですが、本人としては、4分の3車身+タイヤ差3着のダービーから、2分の1輪差2着の今回へと、着実に進歩していることを強調していました。脇本にとっては、打鐘から1周半逃げ、三谷に差させないで勝ってこそ、初めてタイトルの意味があるのでしょう。いやぁ、美学ですね。

 頑張れ、ワッキー!

ワッキーも宙に舞う
ワッキーも宙に舞う

 ところで、話が競輪からそれることをお許し下さい。

 18日に大阪を中心に起きた地震の被災者の皆様には、心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。

 実は当方も、宮杯ハイライトのゲラチェックやあいさつなどのため、この日は日刊スポーツ西日本本社に足を運び、その後大阪市内(北区)に宿泊しておりました。朝方の震度6弱には心底ビックリ。ホテルの9階だったので、本当に生きた心地がしませんでした。

 当方、中央競馬担当だった2年前のまさにちょうど今ごろ、函館出張中にも同じ震度6弱を経験しています。天災が起こる度に、平和にギャンブルをしていられる幸せを再確認します。

 余談でした。【栗田文人】