諸橋愛(41=新潟)の2年連続KEIRINグランプリ出場の夢は先月の競輪祭で絶たれた。今年の序盤は、後方から無理に突っ込んで落車というシーンがたびたび見られた。初めてのSS班という気負いが歯車を狂わせていた。

「落車も何も恐れないモードに入った自分は成績がいいのだけど、どこか攻めすぎて空回りしていたんだと思う」。

気持ちで走るタイプだが、ケガが増えれば、闘争心を維持するのが難しくなってくる。ようやく本来の動きが戻ったのは、夏場になってからだ。

「体が良くなって、意識を変えたら、後半は展開も向くようになってきた。今年はダメだったけど、またあの舞台(グランプリ)に立ちたいんです」。

特選12Rは、横山尚則の番手から抜け出しを図る。再来年のSS班返り咲きをにらんだ戦いはもう始まっている。