中川誠一郎(37=熊本)が8番手まくり追い込みを決めて快勝。和歌山初参戦でG3制覇を飾った。

 中川のG3優勝は、昨年10月の熊本(久留米代替)以来、通算3度目(協賛G3を除く)。2着に三谷将太、3着に西岡正一が入り、浅井康太は5着、村上義弘は6着に終わった。

 村上が近畿3人を連れて鐘前から意を決して先行勝負。最終2角で6番手の浅井が仕掛けて出る。これに続いた中川が4角から大外を踏んで直線伸び切った。

 中川は「風がなければ軽いです」と初めて参戦した和歌山バンクをすっかり好きになった様子だ。「調子も良かった」と連日本領のスピードを発揮した。

 初のSS班の座に就き、「その役割をまっとうすること」を今年の目標に掲げた。幸先いいスタートを切った中川に大暴れの予感が漂う。【江崎禎紀】