古性優作(26=大阪)が、直線伸び切ってスーパープロピストレーサー(SPR)賞を初制覇した。2着には古性をマークした岩津裕介。3着には平原康多マークから外を伸びた武田豊樹が入った。

 まさに古性の本領発揮だった。鐘前に古性-岩津がインを切り、打鐘で渡辺一成-新田祐大が先制。最終ホームから浅井康太-金子貴志が仕掛ける。さらに最終2角から平原-武田がまくる激しい流れで、最終バックは3列並走の大混戦。真ん中の古性は引くことなくこじ開けて、直線追い込んだ。

 「いつもと同じ気持ちで走りました」。お祭りムードの全プロ記念とはいえ2日間、いつも通り持ち味を出し切ることだけを考えて臨んだ。これで地元岸和田の高松宮記念杯(6月15~18日)に弾みがついた。「一生懸命頑張るだけです」。寡黙な古性だが気合は十分だ。【江崎禎紀】