週末になると、少し甲高くてにぎやかな声がこだまするようになってきた。担当する若松ボートは11月、ファミリーピット2階に全国24場で初めて、ボルダリングパーク「レッドロック」を常設した。1階のわかわくらんどは幼児から小学3年生までが対象だが、レッドロックは小学生全般が利用できる(保護者同伴)。

ウォールは2面で、B-WALLは九州では初のワンダーウォールを設置。プロジェクションマッピングの技術を利用した、陣取りゲームができるものだ。福島哲哉ボートレース事業課長は「わかわくらんどだけでなく、小学生までが楽しめる施設を計画していましたが、ボルダリング(東京オリンピック種目)はいいタイミングになりました。週末はにぎわっています」と、狙い通りの効果が表れていることを笑顔で説明した。

また、男女W優勝戦が行われた17、18日の週末は、「九州ボートレース場ラーメンフェスタin若松」が開催された。福岡県内の有名5店舗が出張屋台を設置。2日間で約1200杯を売り上げ、子どもたちもおいしそうに食べていた。九州5場の施行者協議会による共同イベントで、レース以外でも楽しめる内容だ。

今後は他の九州4場を巡回する。複数場を回って応募すると、最高で現金5万円が当たる豪華なスタンプラリーもあるので、旅打ちの楽しみも増える。

6日に終了した若松周年では、60億円の売り上げ目標を5億円近く上回る盛況ぶりだった。それもこういった、新規ファン獲得を目指す仕掛けとは決して無関係ではないだろう。今後も新たな試みに期待したい。

◆九州ボートレース場ラーメンフェスタ今後の日程

◇福 岡 18年12月8、9日

◇からつ 19年1月5、6日

◇大 村 19年1月26、27日

◇芦 屋 19年2月10、11日