ボートの面白さは日々のレースだけでなく、シーズン終盤の賞金争いにある。グランプリ出場を懸けた最後のSG、チャレンジカップは例年、優勝戦だけでなく、最終日の一般戦、選抜戦までファンの注目が集まる。

その一方で、同時開催のG2レディースチャレンジカップは印象が薄い。別掲の表を見て欲しい。

女子獲得賞金ベスト12
女子獲得賞金ベスト12

今年の芦屋大会の前後の賞金ランクだ。上位12人の順位に変動はあったが、顔ぶれは変化なし。もう少し、逆転劇があった方がファンの興味を引くのではないか? 業界の売り上げが好調な今、賞金額のアップを訴えたい。

優勝賞金は400万円から700万円へ。増額すれば、20位前後からでも、クイーンズクライマックス出場の可能性がある。同時に、SG出場への道も開ける。例年、SGグランプリシリーズのボーダーは3500万円前後。大会前に獲得賞金2800万円の選手が優勝すれば、出場圏内に入る。実際、今年準Vだった小野生奈は、グランプリシリーズの出場を強く意識して走っていた。

年末へ向け、ドラマチックな逆転劇、あるいはSG出場決定など、前向きな話題があれば、ファンの印象にも残るはず。改善の余地ありと思うのは、記者だけだろうか?