特別昇班後4戦目の一戸康宏が7Rで好スタートを切った。

 積極的に主導権を取り、3番手に入った機動型・二藤元太の猛追を抑えて逃げ切り快勝。「順番で駆けたし、だいぶ競走に慣れてきました」。取手には思い入れがある。デビュー後、快進撃だった2年前の2月西武園、3月前橋でチャレンジ連続完全V。3月出走予定だった取手で特昇に王手がかかっていたが、街道練習中の交通事故で8カ所骨折の大けがを負った。「ようやく取手で走れたという気がします。今期は絶対S級の点数を取りたい」。アクシデントを乗り越えた埼玉の逸材が、準決8Rを一気に突破する。