新山響平(21=青森)が成績上位を蹴散らして卒記チャンプをつかんだ。

 初手は6番手。「先行するつもりだったが後手になった」ことで勝つ競走にスイッチ。最終2角3番手からまくった簗田一輝を好追走し、直線一気に抜け出した。「先行できなくて悔しい」。73戦して最終バックは最多36本の自負がある。仲間から手荒く胴上げされるまでは笑顔がなかった。昨年8月に腰痛でダウンして卒記直前は在校12位も卒記Vで9位にアップ。「先行一本で上位を狙って五輪も目指したい」。師匠坂本勉の下で兄将史(98期)と脚力を磨く。