木村武之(37=浜松)が、1枠から会心のスタート速攻を決めて大会初制覇を飾った。木村のG1優勝は1月伊勢崎シルクカップに続き今年2度目、通算12回目。2着は浦田信輔、3着は金子大輔。

 優勝戦の枠番選択でいの一番に1枠を指名し、レースは理想通りの展開に持ち込んだ。「1枠は2日目(選抜予選で1枠からトップSで1着)のいいイメージがあったので選びました」と説明。「かなりいいスタートが切れたと思う」と0・01のタイミングで飛び出し、8周を危なげなく逃げ切った。後半は2番手の浦田が差を詰めたが、「(木村が)伸びていてつけ入る隙がなかった」と脱帽した。木村は「前走の川口G1でクランクを換えて、今節は車が急変することもなく安定しましたね。自分のコースを走ってペースが上がらなかったので、小さく走った。それが逆にタイヤを滑らせなかった」と勝因を話した。次節は28日から開催の飯塚一般戦に出場する。【大野義孝】