取手で快走を連発する嶋津拓弥が別線をねじ伏せた。

 打鐘後方から踏み出し、前団を最終ホームでたたき切った。「小林(申太)さんが前を押さえて、番手も離れたので仕掛けやすくなった」と展開を振り返ったが、久々に在校1位の破壊力を発揮した。取手は昨年2月チャレンジ戦の完全Vを皮切りに準決まで11走して6勝と好成績を誇る。連対率も8割超だけに「本当に相性がいい」と高笑いにも納得だ。

 2月大宮の落車で腰部打撲して以来の低迷も脱した。決勝は岡本英之と別線勝負。抜群の取手実績を自信に積極駆けなら穴党ファンを歓喜させる。