後閑信一(45=東京)が執念の総力戦で挑む。3月にホームバンクの京王閣で開催された日本選手権の3走目に落車棄権。

 「右足のかかとを骨折して、1カ月以上も歩けずに筋力が一気に落ちてしまった」。4月共同通信社杯に強行出場したものの低迷して、前場所の岐阜も決勝進出を逸した。最終日にまくりで快勝したが「まだ半分程度の状態」だ。それでも落車負傷を乗り越え続ける不屈の魂は健在。初日特選は松谷秀幸の番手主張という選択肢もあったが、あえて自力勝負。復活へ意地の走りを示す。