地元の西村拓也(28=大阪)が、会心の4カドまくりで制した。この優勝で9月尼崎で行われるプレミアムG1ヤングダービーの優先出場権を手にした。2着は磯部誠、3着は松田祐季が入線した。

 優勝戦が4枠に決まった時点で、まくる思いを固めていた。「差しても厳しいと思ったので、伸び一本でいった」。チルト角度を0度に上げて試運転、スタート特訓から軽快な伸びを見せていた。仕掛けは早くないタイプだが、優勝戦はコンマ04のトップスタートで踏み込んだ。「こんなスタートをバチッと決めたことはなかった」。西村自身が驚いてレースを振り返った。

 住之江で約6年ぶり2度目の優勝に「4月の1号艇の時(なにわ賞、2着)はチャンスと思ったけど、ここで勝てて良かった」と笑顔。次節は17日からの戸田一般戦。【津波謙次】