フランソワ・ペルビス(30=フランス)が、今年の日本最終戦での完全Vに王手をかけた。

 単騎だった準決10Rが圧巻だった。3番手で藤木裕と並走となった打鐘すぎから思い切って前に踏み、先制攻撃。番手まくりに行った渡辺雄太、後方からまくってきた藤木裕を、自らの踏み直しで合わせて完封、丸々1周を単騎で逃げ切った。

「H(ホーム)とB(バック)を取って先行したのは2度目。前は前橋で距離が短かったからね。先行は苦手」と苦笑い。それでも「平塚では2度3連勝があるからね」と、これで8戦全勝のバンク実績に胸を張っていた。

 決勝は、ブフリとの連係で小倉で優勝した時と逆の並びでペルビスが前。このレースを最後に帰国し、W杯、そして来年のリオ五輪での「個人3冠」へとまい進する予定。日本のファンに王者の走りを見せつける。