S1・中村雅人(34=船橋)がオート界に金字塔を打ち立てた。準決11Rを勝ち、勝ち上がり制度発足の75年4月以降で最多記録となる15連勝を達成した。

 試走時計は断トツの3秒32。レースは素早い仕掛けから2周1角でまくって先頭に立ち、序盤で勝負を決めた。3周回からは後続をちぎって独走に持ち込み、上がり3秒422と2日連続の1番時計で圧勝した。「(廃止予定の)地元でSGを勝つことはできなかったけど1つだけ夢がかなえられた。試走が他車より出ている時は行かないとならないプレッシャーがある。本当に疲れました。ほっとしています」。地元のNO・1勝負服は、最終日12R優勝戦で高橋貢と並ぶ歴代最多タイの4節連続完全優勝に挑む。「記録が伸ばせれば幸いですけど、メンバーが濃くなるので気持ちを切り替えて全力で走るだけ」。後半までパワーが持続するようにリング点検を考えて上積みを狙う。【海老原実】