優勝戦は良走路で行われ、篠原睦(38=飯塚)が完全で今年初、通算27回目の優勝を飾った。

 スタート巧者が本領を発揮した。篠原は7枠から勢いよく飛び出して20H6車並びの2番手につけた。3角で鈴木をさばいて主導権を握ると、0ハン2車に照準を定める。動いたのは4周回。まず1角で高宗を抜き、3角で高橋の内に切り込んで抜け出した。「勝因はスタートですね。先頭に立って思い切り突っ込んだら流れた」と話したように準決までの跳ねは解消したが、滑りに苦戦した。後半はタイヤを滑らせないように慎重にコースを守って走った。ペースが上がらない中、西原が猛追して最終4角で車を併せにきた。最後はきわどい勝負になったが、前半の貯金がものをいって篠原が押し切った。