宮倉勇(51=千葉)が、熟練のハンドルさばきで2着に強襲して14年1月以来、1年9カ月ぶりのS級決勝切符をつかんだ。

 最終バックでは最後方9番手と絶体絶命の展開に。3角からぽっかりと真ん中にコースがあくと、すかさず突っ込んで2着にまで食い込んだ。「3角であいてくれたから、イチかバチかで突っ込みました。突っ込まないとね」とニッコリ。9Rでは江守昇、10Rでは田中晴基と、同県の後輩が決勝行きを決めており「あの2人が先に決めていたのも大きい。何が何でもという気持ちになりましたね。準決が久々で、場慣れしていなかったからうれしい」と笑った。

 昨年後半はA級に陥落したが、ベテランの闘志は衰えていない。S級優勝なら12年7月11日松山以来。勝てば現在萩原操の持つS級最年長優勝記録の51歳1カ月9日を更新する。地元3番手からアッと驚く直線強襲があるか。