磯島康祐が落車明けの不安を会心の走りで一掃した。

 前場所の久留米は準決で落車棄権。「右足の痛みで検査入院した」。そのダメージに加えて愛車も損傷。「前検2日前に届いた新車を検車場で組み立てた」という逆風も磯島の機動力には問題ではなかった。赤板1センターから仕掛けると打鐘で前を押さえて主導権。「押さえて駆けたら負けない」という自負通り、最後も直線で踏み直して快勝スタートだ。1月に特別昇班して1、2班戦で2度の完全Vを含む優勝3度と本物だ。準決9Rも断然の先行力を発揮して、来期から初の1班となる実力を発揮する。