有賀高士(46=石川)が執念の差し足で2着に飛び込んだ。これで2場所連続での決勝進出となる。

 道中は桜井正孝の3番手を追走。前が不発になったものの、最終3~4角でぽっかり空いた真ん中を突き、ゴール前は狭いところを伸びてきた。「恵まれました。勢いをもらえたしコースも空いたから。嫌な予感もしたけど、ゴール前だったので突っ込みました」とニッコリ笑った。

 今期すでに2度の失格を喫しており、103点の競走得点ながらA級陥落の崖っぷちにいる。10月平塚では3走すべてで落車の憂き目も。それでも「(S級残留へ)1走1走が勝負。もちろん最後まで走り切ります。走る以上はいいことがあるとしか考えていないから」と、守りに入らず攻めに行った結果が2場所連続での決勝進出だった。決勝は愛知勢の3番手回り。アッと驚く突き抜けを狙う。