香川vs徳島で争われる「G1四国地区選手権」が、明日5日から10日までの6日間、丸亀ボートで行われる。

 徳島が生んだ異端児・島村隆幸が、昨年の四国地区選再現を狙う。

 昨年は初日から1、3、1、2、1着と快進撃を見せた。「初優勝をG1で決められたら、これほどかっこいいことはないですね」の言葉も現実味を帯びた。予選最後のレースをまとめれば予選トップ通過も可能だったが、6着。さらに準優は3着で優出は逃したが、最終日も緩めることなく1、2着で締めた。

 待望の初優勝は昨年8月住之江ルーキーリーグ。準優では2カドに引いてのまくり勝ちに物議を醸したが、「最初から引くつもりだったし、流れでそうなった」と意に介さず。

 四国地区選はF2による60日の休み明け2戦目となる。「まずは今年最初の住之江でレース勘を取り戻すことですね。丸亀の出力低減エンジンも初めてだし、いろいろ不安な要素がありますね。去年活躍したことによるプレッシャーももちろんありますよ」と意外に弱気な言葉も吐いた。

 だが「レースは勝つ気で行かないと、勝てるものも勝てない。本気で優勝は狙っていきます」といつもの強気な言葉ものぞかせた。売りは類いまれな勝負度胸。昨年のG1戦線でもまれた経験も生かし、物おじすることなくジャイアント・キリングに挑む。

 ◆島村隆幸(しまむら・たかよし)1990年(平2)12月15日、高知県生まれ。109期として11年11月の鳴門でデビュー。初1着は12年4月の鳴門。15年8月の住之江で初優勝。昨年の獲得賞金は2196万8000円。165センチ、53キロ、血液型O。