地元の小野裕次(27=千葉)が、予選6Rをまくり追い込みで制し、S級降級後、今期初勝利を挙げた。

 1着は昨年2月取手で挙げたS級初勝利以来、実に1年2カ月ぶり。だが、引き揚げた表情は険しかった。

 「内容が全然だめなのは分かっているんです。今開催は結果だけ見てください」と、自分だけ届いた仕掛けにバツが悪そう。「現状の力は十分分かっています」と、力を出せないもどかしさを吐露していた。

 今年1月1日に落車し左鎖骨を骨折。前期S級戦士が、チャレンジ降格圏内の77点まで競走得点を落とした。だが「今はいい結果を出すことが一番の薬だと思う」と前を向く。準決もなりふり構わず勝ち上がりを目指すつもりだ。