青山周平(31=伊勢崎)が鮮やかなスタート速攻を決めてオールスターを初制覇した。青山のSG優勝は15年12月スーパースター王座決定戦に次いで2回目。今年優勝はG1・2回を含めて3回、通算28回目。2着は金子大輔、3着は永井大介が入った。

 優勝戦はまさに青山のワンマンショーだった。2枠から弾丸スタートがさく裂。一気に先頭に躍り出ると、2周目からは独走に持ち込み、新たなSGタイトルをゲットした。開口一番、「とにかくうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 レース内容に大満足だ。「スタートは少しタイミングが行き過ぎた気がしたけど大丈夫だった。準決はコンマ06だった。それより踏み込んだ(コンマ03)」とドンピシャリと決まった。

 車の仕上がりも良く、試走1番時計3秒30をマークした。「車は試走にいって今節一番の感じ。回転が上がってくるような感じだし、フィーリング的にこれはいいかなと思った」と確かな感触をつかんだ。2月全日本選抜(優勝戦2着)で、最終周3角で中村雅人に抜かれた教訓も生かした。

 「あの時は最後にコースを小さくしてしまったので、自分のコースを走って、ペースを落とさないように集中した」と勝因を話した。青山時代の到来を印象づける強い勝ち方だった。【大野義孝】

 ◆青山周平(あおやま・しゅうへい)1984年(昭59)12月5日、千葉県生まれ。伊勢崎所属の31期生。S級3位。デビューから12連勝、史上初の無敗で初優勝。SG優勝はスーパースター王座決定戦(15年)。通算優勝28回。1着256回。趣味は映画観賞、公営競技観戦。164センチ、52キロ。血液型O。