新山響平(22=青森)が史上最速で新制度G3(4日制)を初制覇した。

 前受けから打鐘で先行態勢。打鐘4角から全速スパートして、初手から最後まで先頭で駆け抜けるという圧勝劇だ。「ゴールした瞬間に勝ったのが分かった」と、右腕を突き上げた。昨年7月のデビューから1年と20日での新制度G3制覇は、武田豊樹が04年8月千葉G3初制覇で記録した1年1カ月18日の記録を塗り替えるもの。これで9月G2共同通信社杯、10月G1寛仁親王牌へ弾みをつけると同時に11月G1競輪祭の特選スタートもゲットだ。「これで終わらないように。同期の吉田拓矢に負けないように」と前を見据えた。「賞金で兄(将史)に借りていたお金を返します(笑い)」。今年の後半戦は超新星が輪界を席巻する。【大上悟】