南関勢が結束力を見せつけた。郡司浩平(25=神奈川)が今年1月和歌山以来、通算2度目のG3優勝を決めた。

 父盛夫(50期)譲りの華麗なさばきだった。稲垣裕之がたたきに来た最終ホーム、番手が遅れた瞬間を逃さなかった。鮮やかに番手に飛び付くと、番手まくりで地元G3初V。さらに、武田憲祐との地元ワンツーという、最高の決着に持ち込んだ。「いつも中部と近畿はまとまって強いので。今日は地元で番手を回らせてもらったので勝たないと、と思って走った」と胸を張った。6月の高松宮記念杯ではG1初決勝で2着。タイトルも決して夢ではない。「狙えるところに来た。これからは僕が引っ張っていくくらいのつもりでいく」。神奈川の若大将は、南関を一層もり立てていくつもりだ。【山本幸史】