宮下貴之が写真判定の3着争いを制して初のS級決勝進出を決めた。

 判定待ちの時こそ「負けていると思いますよ」と控えめだったが、結果が出た瞬間、思わず右拳を突き上げた。「すいません、恵まれました。40歳過ぎて、初めて決勝に乗ったよ…」と、感慨深そうにつぶやいた。力勝負で勝った。準決9R、最終ホーム7番手から逃げた佐川翔吾にまくりで襲い掛かかり、西岡正一のけん制をしのいだ。「今日は1人できちんと勝負しようと思った」と胸を張った。98年8月のデビューから苦節18年でのS級ファイナル。決勝は3番手から直線勝負に出る。