川口オートの優勝戦は湿走路で行われ、若井友和(42=川口)が今年2回目、通算40回目の優勝を飾った。

 地元の若井がスタート速攻を決めて雨巧者ぞろいの激戦を制した。「スタートが切れて雨が早い人の前に出られたのが大きかった」。1周回は6番手につけて、2周回に3番手に進出して序盤で勝ちパターンに持ち込んだ。そこからの仕掛けが素晴らしかった。3周4角で先に抜け出した早船と逃げた増田を内から一気に抜き去った。「準決の雨より走路的に滑ったので、先頭に立ってからはあまり開けないで滑らせないようにした」。勝ち方を心得ている若井は、慎重ながらもセーフティーリードを保ち後続を完封した。シリーズ参加メンバー中、最高ランクの実力者が順当に優勝をもぎ取った。