ダブルグランドスラマー永井大介(39=川口)が18日、川口オート優勝戦を制し、9年連続SG制覇へ弾みをつけた。今年3回目のVを「うれし~い!」と新人選手のように喜んだ。

 優勝に飢えた男が、気迫のスタートから一気に前団をのみ込んでいく。2周2角で早くも先頭を奪い、中村雅人の追撃を悠々と振り切った。「試走から感じが良く、エンジンは良かった」。マフラーが消音から変わり、しっかりと調整ができた。

 「本当に優勝したかったので。良かった。これでスッキリした」。車の状態とともに、精神面でのプラスアルファも大きい。11月2日開幕のSG日本選手権に向け、モチベーションも上がる。「ウイニングランは最高。またできるように頑張りたい」。通算80回目の優勝が、偉業達成へつながっていく。【天野保彦】