機は熟した! 「ROAD TO ダービー」の第4回は、岡崎恭裕(29=福岡)をピックアップ。今年は記念タイトルがないにもかかわらず、賞金ランクは10位。SG優出2回、G1&G2優出4回、優勝5回。その好調さと天才的なターンを武器に最もこだわる「福岡SG」戴冠に挑む。

 何かタイトルを1つ選べるのなら? 岡崎は迷わず「福岡のSG」と答えた。デビューからずっと地元福岡への愛着は強い。ただし、今年のメモリアル推薦は、福岡に限らず、福岡全3場のいずれも「岡崎」の名前はなかった。「片思いも疲れますよね」と漏らしたこともあった。

 それでも、「福岡のSG」と言えるのは相応の実績を残しているから。今年はSG優出2回、G1&G2の優出4回と安定した成績を残す。賞金ランクは10位。今年のSG、G1ノンタイトルでは最上位に付ける。「タイトルは取れてないし物足りない面はあるけどコンスタントには走れてると思う。目に見えるものではスタートが早くなった。1年以上、Fもしてないし。エンジンも最近は最低でも中堅以上にはなる。いいリズムでいけている」。年末のグランプリ出場は濃厚で焦りはない。リズムを含め、過去最高の状態で5回目の地元福岡SGに臨む。【窪寺伸行】

 ◆岡崎恭裕(おかざき・やすひろ)1987年(昭62)1月10日、福岡県生まれ。94期生として04年5月福岡でデビュー。05年2月戸田で初優勝。G1優出11回。SG優出8回で、10年5月浜名湖オールスターV。通算V32回。同期は古賀繁輝、小坂尚哉ら。172センチ、51キロ。血液型O。

※明日は「なるほどデータ」